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良い言葉があふれる家庭を

心の話 子育ての話
心の話 子育ての話

  皆さん、こんにちわ。朝がとても気持ちの良い季節となりました。

 去る5月30日に、野瀬老人会でママさん鼓笛の演奏を聞いて頂きました。いつもは、子供達と一緒に演奏をするのですが、今回はママさんだけでの演奏でしたので、いつもと雰囲気が違い少し緊張しました。しかし、アンコールの声も掛けてくださりとてもうれしかったです。また、老人会の方には、楽しんでいただけたと思います。

 突然ですが、次の三つの言葉を絵にしてください。

1、りんご

2、きれい

3、ちゃんとする

いかがでしょうか。「りんご」は誰もが知っていてイメージしやすく絵が描けます。「きれい」は「汚れている」と比べることが出来るのでイメージしやすく、絵としてこれも描きやすい。しかし、「ちゃんとする」は、イメージがしにくいので、絵としては描きにくいと思います。これを子育てに当てはめると、子供に対して「ちゃんとしなさい」と言っても、子供にとっては、イメージしにくく分からないので戸惑ってしまいます。例えば、子供に対して「ちゃんとお風呂に入りなさい」と声を掛けるより、具体的に「お風呂は肩まで浸かりなさい」の方が子供にとっては分かりやすく理解しやすいものです。言葉掛けの工夫によって、子供の行動がずいぶんと変わってきて、子育てが楽しくなると思います。

 

 天理教の教祖おやさまは、あるご婦人に「亭主が偉くなるのも、阿呆になるのも、女房の口一つやで」と仰せられ、また、あるご主人には「吐く息引く息一つの加減で内々治まる」と仰せられました。どちらも、言葉一つが大切であることを教えられました。

 皆さんのご家庭では、どのような言葉があふれているでしょうか。家庭の中であふれている言葉は、我が子の言葉となります。子供が汚い言葉を使ってしまうと、やっぱりそういう考え方や態度、あるいは友達関係をつくってしまいます。反対に、良い言葉を使っていると良い友達関係がつくれると思います。

 

 親は自分の子供が、良い友達と付き合って貰いたいと願うあまり、人を選んでしまうことがあります。人を選ぶことは、良い人との出会いの運命を薄くします。ですので、相手を選ぶことよりも、自分を変えること、つまり我が子の言葉使いを変えることが良い友達関係が作れます。特に、陰で人を褒める言葉使いが大切です。

 子供の良き運命をつくるためにも、まずは親から家庭から、言葉の使い方を考えてみてはいかがしょうか。