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思春期を受け入れる勇気

心の話 子育ての話
心の話 子育ての話

 皆さん、こんにちわ。今年も、おとまり会とこどもおぢばがえりの季節が来ました。子供達と過ごすひとときを、とても楽しみにしています。

 親神様は、貸している身体を世のため人のために使って貰うために、私たち人間の心を、いろんな出来事を通して育てて下さっています。ですから、現実から起こるいろんな出来事には、必ず心を育てるための親心があります。子供が成長するための思春期もその一つです。

 思春期とは、世界観が変わる時期です。小さい時は、自分の家庭環境が当たり前と思っていたところから、よその家とは違うんだと言うことを知って、違う世界観に気づき、そのことにより、「自分」と言うものを意識するようになり、今まで一体感だった親や家に対して批判的になって、反抗をしたりするそうです。今まで、素直だった子供の反抗は、親にとっては衝撃的なことでありますが、子供にとっては「自分はこうだ」と自分の意見を言い出すことは、自分で考えたことの責任を負うことにもなります。そして、その責任の重さを感じて、時には、親にあたったりして、反抗をしてしまいます。しかし、その思春期がないと、自分のしたことに責任を持てない大人になってしまうようです。反抗があると言うことは、それまで、ちゃんと子どもを大切に育ててきた証拠であります。思春期は、子供と大人という関係を一度切って、大人と大人との絆を結びつける時期なのですが、親としては、心が辛くなってしまう時もありますね。

 反抗期の子供の接し方を考えると、親の反対を言うから、「これをしてくれる」と言うより、「これはしてくれないよね」と反対の言葉で、接したらよいと聞いたことがあるので、一度試してみて下さい。

 天理教の教祖おやさまは、人間をお育て下さるのに、最初は、施しという親としての与えることをされ、次に、病気や悩み事を不思議なご守護で救けられました。そして、その中から、自らの意志で、親神様に恩報じる人、親の思いを知って、親の思いに沿う人が育だちました。人間の親も、子供がいつまでも、親に甘えるのではなく、親の思いを知って、世の中のためになる大人になって貰いたいと願いますし、そのように、育って貰いたいと思うのではないでしょうか。

 親神様から与えられた、大切な思春期ですので、親として受け入れる勇気を持つことが大切ではないかと思います。