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自分のこととして働く心

心の話 子育ての話
心の話 子育ての話

 皆さん、こんにちわ。今年も春日文化祭に出演させていただきます。子供達が楽しく演奏が出来るようにと工夫をしながら練習をしてきました。簡単な振り付けも入れながらの演奏演技になりますので、楽しみにしていただきたいと思います。

 

 先日、春日中学校で文化祭がありました。中学生の劇や歌などを見て、とても感動をしました。吹奏楽の演奏も見させていただき、鼓笛を卒業した子が、吹奏楽に入って演奏している姿を見て、とてもうれしく思いました。そんな子供達が、将来、大人になって鼓笛に戻ってきてくれたらどんなにか楽しいだろうかと思います。

 また、文化祭の展示の部門で、働くことについての展示がありました。なりたい職業のベスト10があり、私の子供の頃とは違って、IT関係の仕事やイラストレーター、ユーチューバーなどが上位を占めていてビックリしました。また、何のために働くかについてのアンケートもあり、いろんな考え方がありました。今回この展示を見て、働くことについて改めて考えさせられました。

 

 天理教の教えは、陽気ぐらしを目的とする教えであります。陽気ぐらし世界は、どこか遠くにあったり、あの世にあったりしては、いつになったらたどり着くか分かりません。しかし、陽気ぐらし世界は、どこか遠くの世界にあったり、あの世にあったりするのではなく、この教えを聞いた時から、味わえる世界であります。ですから、陽気ぐらしを味わうために、教祖おやさまは、「世界中、互いにたすけ合いするなら、末の案じも危なきもない」と仰せられ、また、「人間は、働くために生まれてきたんやで。働くというのは、はたはたの者を楽にするから、はたらく(側楽)と言うのや」と仰いました。

 

 当時の奉公(就職)に出る人に、これ親方(就職先の社長)のものとは思わず、陰日向なく自分のことと思うて働くように教えられました。会社のものでも、会社の物と思わず、自分の物と思って大切にする。全てを自分のこととして受け取る。そのように、陰日向なく、自分のことと思って働くと、就職先から、ああしてやろう、こうしてやろうと言うことになってくるから、双方が助かることになります。これが助け合いと仰せられました。

 子供達は、将来、どんな仕事に就くか分かりませんが、どんな仕事に就いても、陰日向無く、自分のことと思うて、はたはたのために働いて貰いたいと願います。