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陽気ぐらしには流れがあります。

 皆さんこんにちは。厳しい寒さが続きましたが、少し春の兆しが見える季節となりました。今年も出演依頼をいただき、それに向けて子供達と楽しく練習をしていきたいと思います。

 

 天理教の教祖おやさまのお言葉に

  「まま食うのも月日

   もの言うのも月日」とあります。

 

 つまり、食事が出来るのも親神様のお働きで、言葉が話せるのも親神様のお蔭であると言うことであります。人は皆、自分で働いて、給料を貰って、米などを買って、それを食べて自分の力で生きているように思っていますが、親神様のお働きのお蔭で、身体が動き、健康で働くことが出来るのであります。

 

 自分のものと思っているこの身体は、実は、親神様からの借り物であります。この世の中で自分のものと言えば、自分の心だけであります。そして、この体が借り物であるならば、それ以外の、地位や名誉や財産、家族など自分の心以外の全てのものは、神様からの借り物であります。つまり、自分の心の種蒔きによって、神様から貸して貰っているのです。

 

 自分の心と借り物は、ご恩返しの心と行為によってつながっています。生かされていること、また貸し与えていただいているものに感謝し、その御恩に報いる行いをすれば、親神様は喜ばれて、幸せのものをまたお貸し下さいます。そしてまた、ご恩返しをする。こうして人は親神様とつながっていくのであります。

 

 陽気ぐらしの生き方もご恩返しの一つであります。そして、その陽気ぐらしには流れがあります。例えば、

「おまんじゅうを二つ頂いたから、お一ついかがですか」と勧められて「いらないよ」と素っ気ない一言で返すと、たちまちその場が険悪ムードになってしまいます。たった一言の素っ気ない言葉で陽気ぐらしの流れが逆流します。それよりも、「ありがとう、今はお腹いっぱいだから遠慮しとくね」など、理由の一つ添えることで、陽気ぐらしの流れとなるのです。

 

 陽気ぐらしの流れを一つひとつ大切につないでいれば、陽気な雰囲気が広がっていきます。特に、夫婦や親子、家族と言った間柄ほど、気をつけないと逆流してしまします。

 

 最近よく、高速道路を逆送するニュースを聞きます。高速道路を逆送すれば大きな事故になります。それと同じで、家庭でも陽気ぐらしの流れが逆流すれば、その家庭は暗く冷たいものになります。

 そんな家庭にならないように、陽気ぐらしの流れを生かした受け方が出来ているかを自分に問いかけてみてはどうでしょうか。