良き心の種蒔きとは

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 中学生の二人の娘が、次女が十八歳になる時に成人式を迎えるので、その時に、十九歳になる長女は、妹の方が、自分より先に成人式をすることになると話していました。次女が十八歳になる時には、十八歳が成人となることを聞いての話題です。子供にとっては、大きな問題になるのではと思いつつ、親としては、十八歳には大人としての自覚を持てることができるように育てなければと思いました。
 天理教では、十五歳までは親の心の種まき通りに子供が育ち、十六歳からは、自分の心の種まき通りに運命が作られることを教えられます。ですから、十六歳から良き心の種まきができるように、十六歳までに心の使い方を教えていかなければなりません。
 良き心の使い方とは、恩がわかる心。してもらう側から、人の事までできる心。求める心から、人に尽くす心。人の過ちも我が身の過ちと思える心などですが、特に大切なことは、親の恩を知り、親孝行をする心であります。学生までは、親の恩を受けて大きくなりますが、社会人になってからは、親に恩を返す心で親孝行をすれば、良き配偶者にも恵まれ、義理の親にも恵まれ、良き子供にも、就職先にも恵まれていき、良き運命が作られていきます。社会人になっても、親から恩になりっぱなしで、親孝行をせずにいたら、恩潰しとなって、どこかで困ることになります。ですから、子供には、苦労させても、親孝行を教えることが大切です。そのためにも、子供の頃からのお手伝いはとても重要となります。
 また、天理教の教祖おやさまは、親神様に助けて下さいと願いに来た方々に、人を助ける心になることを教えられました。人を助ける心とは、人のことを思える心でもあります。自分だけが楽しめばいい、我が子だけが楽しんでいたらいいのではなく、その周りの友達が、一人で悲しんでいないか、独りぼっちになっていないかなど、周りの友達のことも思える心になることではと思います。
 子供たちが、十八歳になる頃には、陽気ぐらしが味わえる心に育つように、親も一緒に心を磨いていこうと思います。